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執筆者の写真総務の高木さん

プロティアン㈱ 金澤美冬氏インタビュー

人生100年時代と言われる昨今、”おじさん”とよばれる40~60代の定年を控えた男性の転職は女性よりも難しい

また、100歳までの人生を見据えた時、定年→転職だけが人生のあり方ではない事も既に認識の範疇である

今回はそんなおじさんの転職だけではなく先の人生を見据えた応援をすべくプロティアン株式会社の金澤美冬代表にインタビューをさせていただいた


実はこの日、マジボケな私はあろうことか訪問場所を間違えて大幅遅刻をしてしまったという大失態からインタビューが始まる そんな迷惑極まりない私を金澤氏は優しく微笑みながら許して下さる


総務の高木(以下T): 本日は大幅に遅刻してしまい申し訳ありませんでした💦

プロティアン株式会社代表金澤美冬氏(以下K): いえいえ大丈夫です

キャリアコンサルタント同行者(以下C): 本当にお待たせしてしまって申し訳ありません


お互い自己紹介

実はお二方とも私が師匠とあがめる方々

金澤氏はオンラインサロンの師匠

C氏は以前私の転職活動時のキャリアコンサルを担当してくださった師匠

さぁ両師匠の間にどんな化学反応が起きるか楽しみ


T: 本日は両師匠にお時間を取っていただきありがとうございます

さて早速ですが、起業しようと思ったきっかけと時期を教えていただけますか?

K: 話すとちょっと長くなりますが、以前私は人材紹介会社でキャリアコンサルタント   として働いていました

リーマンショックから時間は立っていましたが、企業様から一人募集が来ると50人が手を上げるような時期でした

それは私の立場で企業様に一人を推薦するために49人にお断りをしなければいけないという事でとても心苦しかったんです

その時にこの人達の為に何かできる事はないかなと漠然とですが思ったのがきっかけといえばきっかけです

もうひとつの理由は、人材紹介業は企業に人を紹介したらそれでその人との関係は終わってしまいます

私としてはご縁のあった方ともう少し長くお付き合いしたいという気持ちもありました

T: なるほど、そこで今の長くかかわれるオンラインサロンに繋がっていくわけですね?

K: そうですね

短大のキャリアサポートセンターで働いていた頃には起業を考えていました

T: 金澤さんは”おじさん“に特化して活動されていますね

何故”おじさん“なのでしょうか?

K: キャリアコンサルタントをしていてキャリアの棚卸をしていると、”おじさん“は一様に「自分なんか大したことはない」とおっしゃるんです

でも大したことない事なんてないんですよ

だって20年以上も家族との生活を支えるために嫌なことだって我慢して頑張ってきてるんです

「大したこと」なんですよ、それって

C: 本当にそうですね

時代的にも今の若い方達のようにすぐに転職できる時代でもなかったですしね

T: (不覚にもちょっと鼻の奥がジンとしてしまう)

K: そうなんです

でも最初から”おじさん“をターゲットにしようとは思っていなかったんです

女性向けにセミナーを予定していたんですが、そのタイミングで病気になって入院してしまいまして。。。

T: それは大変でしたね、そのセミナーはどうしたんですか?

K: もちろんキャンセルさせていただいて、何だか女性には縁がないかなと

それでそれからは”おじさん“一本でいこうと(笑)

T: ところで金澤さんは近々「おじさんの定年前の準備、定年後のスタート」と いう本を出版されるそうですね

しかも法令出版というお堅い出版社から!

K: そうなんです つい先日まで締め切りに追われて、もう気分は8月31日、夏休み最  後の日状態でした (笑)

T: 今少しほっとした感じですね

しかも出版費用をクラウドファンディングで集めるという!イマドキですね

K: そうなんです

出版の話は以前からいくつかいただいていましたが、出版費用に関しては全く疎くて。。。でも知り合いの方からクラウドファンディングという方法があると聞いて思い切って (笑)

T: 楽しみですね

第二弾、第三弾では”おじさん“達に一章ずつ書いてもらうという手もありますね

そうしたら金澤さんは何もしなくても。。。 (笑)

K: いえいえ それはないです

T: ところで改めて”おじさん“の定義って何ですか?

K: 50代60代の男性ですね

40代はまだ補欠です (笑)

T: なるほど 「定年」まではまだ間がありますものね

さて、オンラインサロンについて少しお話しを伺いたいのですが

金澤さんはおじさんLCC(ライフキャリアコミュニティ)というサロンを運営されているんですよね?

どんなサロンなんですか?

K: 会員さんは40代~60代の”おじさん“で、年齢的に視野に「定年」が入ってきて人生100年時代に「定年」が人生のゴールでなくなってしまうと、”おじさん“達の居場所がなくなってしまうのでの”おじさん“達の居場所になるサロンです

C: 素晴らしい!

先程の話ではないですがずっと家族を支えるために働いてきた方達がいざ定年になると家庭にも外にも居場所がなくなってしまうという話しはよく聞きます

K: そうなんです

奥さんが買い物に行こうとしたときに、「どこ行くの?」と何気なく旦那さんが聞いただけで奥さんは監視されているような気持になって熟年離婚とか。。。

昔から言う「亭主元気で留守がいい」というのもあながち嘘ではないんです

C: 特に男性は職場以外の居場所がないことに定年してから気付くことも多いですね

せっかくキャリアを積んできてもこれまでのような仕事ができる人は経営層のようなほんの一部の人ですし

K: まったくその通りですね

これまで積み重ねてきたキャリア、スキル、経験、知識を活かして働き続けることが難しいんです

C: 定年延長もありますが、これまでのイメージでは仕事時間中に爪を切ったり新聞読んだりして周りの労働意欲が低くなるといった悪いものだったりして。。。(苦笑)

T: 話を戻すと金澤さんはそんな”おじさん“の応援団として、定年前の準備や定年後に始める事などのキャリア支援をしていらっしゃるんですね

オンラインサロンは誰でも入れるんですか?

K: いえ、誰でもという訳ではなく面談して審査があります

T: 審査ですか! お断りすることもあるんですか?

K: あります

やはり穏やかで和気あいあいと”おじさん”が言いたいことを言える場にしたいので、オラオラやオレオレな方はお断りしています

T: 自己主張強い方っていますよね~

でも、穏やかな会員さんもスイッチが入ったりしたらどうするんですか?

K: そこは私の役割だと思うのでカットインするように心がけています

T: こちらのC氏もキャリアコンサルタントのお仕事をしていらして、”おじさん“の扱いが格段に上手いんです (笑)

特にセミナー講師もされているので壇上に上がると生徒側の話しを引き出す達人なんです

K: それはすごいですね 最初は皆さん話したがらないですものね

C: いえいえ そんなすごいことはなくて私はなるべく事例を入れるように心がけていますので、そこに共感してもらえてるのかもしれないですね

個別のカウンセリングに関しては、徹底して聞き役の回る事にしています

T: そう そうするとペロッとしゃべっちゃうんですよね (笑)

あと自分で話しているのに気付いていない事に気付かせてもらったり、背中を押すのがメチャ上手いんです

K: それは素晴らしいですね

T: ところでこのコロナ禍でオンラインサロンに影響はありましたか?

K: いえ それほど大きく影響はなかったのですが、逆に遠くの方が参加してくださるようになったと思います

先日は愛知県の方も参加してくださいました

コロナ前はそこまで出かけなければならなかったのですが、時間とお金の節約になっています

T: 良い影響ですね

ところでオンラインサロンの事をもう少し聞かせてください

料金などはどのようにしているんですか?

K: 年会費が1万円でその他セミナーの参加費などで賄っています

T: 下世話な話ですがそれではなかなか採算がとれないのではないですか?

K: はい 私は“おじさん”達のお財布で儲けようとは思っていないんです

今後は企業研修のようなことも視野に入れて売り込んでいこうと思っています

C: それはいい考えですね

企業内のキャリア研修もありますが、やはり企業内という事で参加者の皆さんが本音で腹を割って話すという事は難しいと思うんですよね

でも外部の人ならもっと気持ちのハードルがぐっと下がると思います

T: そうですね 企業向けなら業界でくくることもできますしね

例えば業界共通の悩みなどもあるかもしれませんし、“おじさん”の知恵で解決できることもあるかも!

K: できれば5~10社くらいを定期的にネットワーク化していけたらと思うんです

社内のキャリアパスではなくて、もっとライフワークバランスが良くなるような広い意味で貢献していきたいんです

“おじさん”達は皆さん色々なバックボーンを持っていますのでその知恵や経験を社会に還元していく一助になればとも感じているところです

C: 素晴らしいお考えですね

何か私でお役に立てることがあればお手伝いさせてください

K: そうですね

実は会員さんの目標人数が今年は50人、来年は100人なのですが、手が回らなくなりそうな時には是非お手伝いをお願いします

C: はい 是非!

T: 今日は長時間にわたってお話を伺わせていただきましてありがとうございました

今後ともよろしくお願いいたします

K・C:ありがとうございました


後半、金澤氏の経営者としての顔も垣間見ることができたことが嬉しい

彼女の胸の中にはしっかりと目標があり、今は種まきの時期と笑っているが一歩ずつ歩みを進めているようだ

今後の彼女の活動にも注目していきたい



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